記帳代行か自計化の2択しかない?

私たちがお客さまと顧問契約する際に、最初に会計処理の方法をどうするかを相談します。

以前は、「記帳代行か自計化のどちらにしますか?」という質問から始めていました。

記帳代行とは

事業を経営するうえで、毎日発生するモノやお金のやりとりなどを、帳簿につけることを「記帳」といいます。

帳簿にはどんなものがあるでしょうか。
・現金出納帳
・預金出納帳
・仕入帳
・売上帳 など

これらの「記帳」を、自分でやらずに、会計事務所などの外部へ委託することを記帳代行といいます。

会計事務所は、領収証や請求書などの書類を預かって、会計ソフトへ入力することで、各種帳簿を作成します。

 

自計化(じけいか)とは

「自計化」という言葉は、いわゆる会計の業界用語です。国語辞典には載っていません。

会計事務所などに記帳を委託するのではなく、自分で会計ソフトに入力するなどして記帳することです。

自計化することのメリットやデメリットは、次のように言われています。
〈メリット〉
・経営状況をリアルタイムで把握できる
・資金繰りや経営計画がたてやすくなる
・税理士との付き合い方が、アドバイス中心になる など

〈デメリット〉
・入力に時間をとられるので本業に集中できない
・専門的な知識(簿記など)が必要になる
・会計ソフトの導入コストがかかる  など

 

2択ではない

今は、帳簿作成を自分でするITツールがいろいろあります。

たとえば、
・現金出納帳は、Excelシートで作成
・預金出納帳は、インターネットバンキングのデータから取込をして作成
・売上は、請求書作成ソフトやExcelシートから取込をして作成

など、会計事務所にデータを渡すことで、自分で会計ソフト入力をせずに記帳ができるようになってきました。

記帳代行か自計化の2択ではなく、お客さまそれぞれの事情に合わせて、いろんなパターンを考えることができます。

今、書類をすべて郵送して、会計事務所に丸投げしていますというお客さまでも、ストレスなく効率化できる方法はありますので、ぜひご相談ください。

■編集後記
昨日は、CASIO秋葉原サービスステーションへ行きました。
時計ベルトの交換です。
いわゆるチープカシオと呼ばれる安い価格の時計ですが、お気に入りなので。
まだしばらくは使えて嬉しいです。

(記事担当:江原)