法人設立時の注意点④銀行口座の開設

法人設立をして、各種届出をするのと同時に、早めに法人名義の銀行口座を開設することをお勧めします。
個人名義の口座で取引を続けても問題ありませんが、取引先や銀行から融資を受ける場合など、
法人口座の方が、社会的信用を得られやすいです。

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必要書類

法人口座開設には、たくさんの必要書類があります。
各金融機関で、必要書類は異なることがありますので、
弊社で、口座開設をした「ゆうちょ銀行」を例にしてみましょう。

① 法人の履歴事項証明書
② 代表者の身分証明書
③ 代表者と法人の関係を証明する書類
④ 会社の印鑑証明書
⑤ 会社の印鑑
⑥ 株主名簿
⑦ 会社の財務状態が確認できる書類(申請時点の試算表)
⑧ 法人設立届出書(税務署提出済控)
⑨ 青色申告の承認申請書(税務署提出済控)
⑩ 事務所の賃貸借契約書
⑪ 事業計画書(自身で作成)
⑫ その他金融機関所定の用紙に記入して提出するもの

ゆうちょ銀行の場合、他の金融機関よりも必要書類が多いかもしれません。
特に、⑪の事業計画書は、ひな型などはなく、自身で任意に作成しなくてはならないので、
ハードルは高いかもしれません。
設立の動機、代表者の略歴、業務内容、得意先、従業員、事業の見通し(年間)などを書いて
提出しました。

口座開設の流れ

必要書類が準備できたら、口座開設の申し込み手続きを始めます。
ゆうちょ銀行の場合は、法人口座を開設したい旨を窓口に申し出て、
申請の書類提出する日を予約してから、申請しました。

ネット銀行などは、インターネットで開設できるので、
来店の手間がなくスピーディーかと思います。

開設申し込みができたら、金融機関による審査となります。
審査完了までは、2週間から1ヶ月ほどかかります。
弊社の場合、1ヶ月かかりました。

審査が通ると、口座開設ができます。
口座開設ができると、クレジットカードの作成や各種引落を法人口座に変更できるようになります。

金融機関の選び方

金融機関には、都市銀行、地方銀行、信用金庫、ネット銀行、ゆうちょ銀行などがあります。
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、自分に合った金融機関を選びましょう。

弊社の場合、個人事業のときからお付き合いのあった「信用組合」と、
地方のお客さまが利用しやすい「ゆうちょ銀行」の2行に決めました。
当初、振込手数料の安い「ネット銀行」も検討していましたが、
「ゆうちょ銀行」のゆうちょダイレクトの手数料も、
ゆうちょ銀行口座間の振替は、月5回まで無料(6回目以降は100円)、
他金融機関あて振込は、165円
と安価だったのと、金融機関の数を増やすのも管理が大変なこと、
もあって、2行のみにしました。

個人事業のときの取引や、開設審査の厳しさ、振込手数料の安さ、
など、よく比較検討されることをお勧めします。