キャリア決済とコード決済

この頃は、支払いの際、スマホなどのモバイル端末で電子マネーを利用する決済が増えていますね。

キャリア決済とコード決済の違い

モバイル決済のうち、携帯会社が提供するものに、キャリア決済とコード決済があります。

明細をデータで取得する方法

毎月の利用明細は、スマホアプリで見ることができますが、支払を事業の経費などにする場合、明細をデータで取得できると、経理の効率化になります。

データのダウンロード方法は、各携帯電話会社でさまざまです。

例えば、NTTドコモのキャリア決済の明細をダウンロードするには、「Webビリング」にログイン(利用には申込が必要)し、ダウンロードしたい電話回線・請求月などを選択して、明細をcsvでダウンロードできるようです。

アプリでの利用代金を、即時にクレジットカードから引き落としとなる設定にしている場合は、カードのWebサイトから、明細をダウンロードできますが、プリペイド型(残高チャージ方式)にしている場合は、明細をダウンロードできない場合もあるようです。

会計処理の方法

明細をもとに会計処理をする場合、支払い方式により使用する勘定科目が異なります。

・プリペイド(残高チャージ)方式
チャージした時に、「仮払金」「前払金」などとして計上して、モバイル決済した時に、「仮払金」から「消耗品費」などの経費に振り替えます。

・後払い(クレジットカードと連携して引落)方式
モバイル決済時に、「未払金」として計上し、後日口座から引き落とし時に精算します。

モバイル決済も含め、電子マネーによる支払いは、現金支払いと異なり、適切なタイミングで、適切な勘定科目を利用して処理することになるので少し工夫が必要です。また、利用履歴も経理資料として大切に保管しておかなければなりません。電子保存の方法にも注意が必要です。自分の利用している電子マネーの会計処理方法や、帳簿保存の方法がわからない場合は、税理士などに相談しましょう。

■編集後記
先日、美術館のオンラインチケットを購入する際に、コート決済のau Payで処理したつもりが、キャリア決済のauかんたん決済で処理してしまいました。間違えて初めて両者の違いを調べることになりました(汗)。
(記事担当:江原)