週末、父の三回忌で実家へ行ってきました。92歳の母も、それなりに年は取りましたが、元気でした。私の考える、母の長生きの秘訣について書きたいと思います。

前向きな気持ち
実家は築33年で、去年お風呂と台所、今年9月に台所のリフォームをしました。
父が亡くなってしばらくは落ち込んでいた母ですが、すこしずつ元気を取り戻し、家の不便なところを改修したいと言い出しました。父は保守的な人だったので、大きな変化は望まなかったのですが、母は、これから高齢で生きていくために、安全で使いやすい家にしたいとのことでした。それぞれ、母の要望を取り入れ、大満足の仕上がりでした。
驚いたのは、食器乾燥機が食洗器に代わっていたことでした。母は新しくて便利なものが好きで、新聞の広告欄や通信販売などで見つけては、私に注文を頼んでくるのですが、92歳にして、食洗器を新たに使いこなそうという気概に感心しました。食洗器を使ったことのない私に、生き生きと、新しい洗剤の投入の仕方を教えてくれました。
やりたいこと、新しいものに挑戦し、常に前向きな気持ちで日常生活を送っています。
未病息災
身体は基本的に健康で、3年前に大腸がんの手術を1度した以外には大きな病気はありません。ですが、さすがに高齢なので、腰や肩が痛かったり、体調の悪いときもあります。そんな時に、少しでも気になるところがあると、放っておかず、すぐにお医者さんを受診したり、薬を飲んだりするので、大きな病気にはなりにくいです。
東洋医学には「未病息災」という言葉があり、病気の浅い芽のうちに治療して、健康状態を維持する、という意味だそうです。母は、まさにこの「未病息災」を保っているという感じです。
人との関わり
母は、コーラスサークルに入っており、練習やコンサートに頑張って出かけています。友達にも恵まれて、楽しく参加していますが、高齢のため足腰が弱く、階段の昇り降りなど手伝っていただくこともしばしばです。とても有難く、周りの皆様には感謝しておりますが、本人としては、自分だけが迷惑をかけることは心苦しく、なるべく、ひとりで動ける場所のときだけ参加したいと言います。
友達と仲良くはしますが、自立心を持ち、頼りすぎないようにするところにも感心しています。
私は、「将来母のようには到底なれないなあ…」と感じますが、母を見習って長生きできるようにしたいものです。
■編集後記
昨日は、実家からの帰りに「マザー牧場」へ行きました。
ほとんどの人が、小さな子供を連れた家族で、大人4人の我が家はアウェーな気もしましたが、雲一つない青空の下、羊やモルモット、うさぎなどたくさんの動物たちと触れ合うことができ、大満足でした。
(記事担当:江原)

