正しいことを言うときは控えめに

90歳の女性弁護士、湯川久子さんが書いた『ほどよく距離を置きなさい』(サンマーク出版)という本を読みました。

やさしい気持ち~上野動物園のシャオシャオ

士業の女性として共感できたこと

著者の湯川久子さんは、九州第1号の女性弁護士で、90歳(2017年当時)で現役で活躍されているとのこと。

おもに、離婚や相続などの相談を通じて、人間関係のもつれを交通整理していくなかで、「ほどよく距離をおく」ことで、人にも自分にもやさしくなれると実感したそうです。

同じ女性の士業として、共感できる内容がたくさんありました。

正しいことを言うときは

特に、心に響いたのが、「正しいことを言うときは、ほんの少しひかめに」という箇所でした。

人は自分の正しさを主張して、相手に勝とうとする。勝ったところで何にもならず、そのとき一時の高揚感はあるかもしれないけれど、相手を打ち負かしたむなしさが心に残る。心をほどいて、自分が幸せになるための選択をしてほしい。と書かれています。

先日、テレビで観た、大河ドラマ『べらぼう』でも、寛政の改革で、人々を正しい道へ導こうとする松平定信に、若年寄の本多忠籌(ただかず)が「人は正しく生きたいとは思わぬのでございます。楽しく生きたいのでございます」と口にしていました。

私も以前から、人それぞれの正しさがあり、自分の正しさを振りかざしても、相手の気持ちが動くものではないと感じていたし、「やっぱりそうだよね」と膝を打ちました。

お客さまへ伝えるときの難しさ

税理士である私も、税法という法律に携わるものとして、つい「こうあるべき」という正しさを、前面に出して話したくなる時があります。

顧問のお客さまへ、改善してほしいことがあったときなどに、指摘して、正しく直してほしいと強く思ってしまいます。

でも、いったん事務所に持ち帰って、少し時間をおいて冷静になり、理解していただくためには、どのように説明したらよいかを考えて、お客さまには、ほんの少し控えめな気持ちでお話しすることを心掛けるようにします。

お客さまだけでなく、人に自分の気持ちを伝えることは本当に難しいと思います。

■編集後記
昨日は、ピラティスのクラス4回目。
ようやく慣れてきて、筋肉痛もなく、肩周りがほぐれてきました。
(記事担当:江原)