スマホで経理

お客さまが、自分で経理をされる場合、会計ソフトに入力して、帳簿を作成されることが多いかと思います。

記帳代行か自計化の2択しかない?
私たちがお客さまと顧問契約する際に、最初に会計処理の方法をどうするかを相談します。以前は、「記帳代行か自計化のどちらにしますか?」という質問から始めていました。記帳代行とは事業を経営するうえで、毎日発生するモノやお金のやりとりなどを、帳簿に...

ただ、お客様のなかには、普段パソコンは使わないし、簿記の知識もないので、会計ソフトを使うのは難しいかな…という場合があります。

そのようなとき、別の方法はないかを考えてみます。

Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートは、パソコンはもちろんスマホでも、Googleアカウントを持っていれば、利用可能です。

税理士が、お客さまの事業に合わせた、現金出納帳や売上帳、仕入帳などのひな型を、Googleスプレッドシートに作成します。

このシートをお客さまと共有して、お客さまはいつでも入力、お互い閲覧ができるようになります。

お客さまのなかには、支払いや入金があったら、その場ですぐに、スマホのGoogleスプレッドシートに入力されている方もいらっしゃいます。忘れることがなく、便利とのことです。

CSV形式ファイルのダウンロード

預貯金の取引はインターネットバンキングで、クレジットカードの取引はカード会社のサイトで、取引明細をCSVファイル形式でダウンロードすることができます。

お客さまに、CSVファイルをダウンロードしていただき、税理士にデータを送ってもらいます。

会計ソフトへの取込

税理士側で、GoogleスプレッドシートやCSVファイルを、会計ソフトに取り込みます。

取込をした仕訳をチェックしたり、必要な仕訳を追加したりすることで、お客さまの毎月の業績を素早く把握することができます。

お客様側では会計ソフトを持っていないので、いつでも業績を把握するというわけにはいきませんが、小規模事業のお客さまの場合など、月1回、税理士からの業績報告やアドバイスを受けることで十分メリットがあるかと思います。

最近は、スマホでいろいろなことができるようになりました。

経理アプリなどもあるようですが、税理士と共有できるGoogleスプレッドシートやインターネットバンキング、クレジットカードのCSVファイルを使うことで、無理なく経理ができる方法もあります。
自分に合った方法を、税理士などと相談してみると良いかもしれません。

■編集後記
連休中に、上野公園にある旧東京音楽学校奏楽堂の日曜コンサートへ行きました。
東京藝術大学院生によるパイプオルガンの演奏はとても素晴らしかったです。
演奏後に、建物の見学や展示も見ることができ、入場料300円なのに、とても充実した内容でした。
(記事担当:江原)